株式会社データ・アプリケーション(3848)
業績推移
詳細データ
事業プロファイル
人的資本
直近の外部環境への対応
競合・類似企業
競合・類似企業
AI事業分析
成長の質
★★★★★
4年間の売上CAGRは6.5%と安定的な成長を遂げているが、直近の営業利益率12.6%は堅調ながら、目標とする60億円への拡大には加速が必要。
財務健全性
★★★★★
懸念なし
経営品質
★★★★★
財務基盤は極めて健全(自己資本比率77.3%)だが、経営目標と現状の成長ペースに乖離があり、人材確保という課題に対し、具体的な数値目標や投資計画の明示が不足している。
競争優位(モート)
独自技術・スイッチングコスト持続性:中
社会インフラやECシステムに特化した独自技術と、顧客業務への深い組み込みによるスイッチングコストが優位性の根拠。ただし、生成AIやクラウドベンダーによる競合激化リスクがある。
✦ 主要な強み
- 自己資本比率77.3%と極めて高い財務健全性により、不況時でも事業継続力が強い
- ROE62.3%という高い資本効率と、純利益率10.3%の安定した収益性
- 4年間の売上CAGR6.5%を維持し、社会インフラ分野で着実に市場を拡大している
⚠ 主要な懸念
- 営業CF/純利益が38%と低く、利益のキャッシュ化効率に課題がある(直近は営業CF1億円に対し純利益3億円)
- 直近の営業利益率12.6%は高いが、目標のEBITDA10億円達成には利益規模の大幅な拡大が必要
- 平均年収695万円に対し、IT人材不足を課題として認識しており、競争力維持の懸念がある
▼ 構造的リスク
- 生成AIやクラウドサービスの普及により、従来のシステム連携・データ交換ソリューションの価値が相対化されるリスク
- レガシーシステムの維持コスト増と、新技術への移行コストが収益性を圧迫する構造
- BtoB特化型であり、特定の業界や顧客への依存度が高まれば、景気変動の影響を受けやすい
↗ 改善条件
- 営業CF/純利益比率が80%以上まで改善し、利益のキャッシュ化効率が高まれば、内部資金による成長投資が可能になる
- 平均年収の引き上げや研修体制の強化により、IT人材の確保・定着率が向上すれば、研究開発の継続性が担保される
- 社会インフラ分野での新規顧客開拓が成功し、売上高が年率15%以上で拡大すれば、60億円目標への道筋が見える
経営姿勢
責任転嫁傾向:中程度
リスクとして「米国の通商政策」や「市場動向」を挙げているが、これらはIT業界共通の外部要因であり、自社の技術競争力強化や収益構造の多角化といった内部対策への言及が相対的に薄い。
言行一致チェック
2028年3月期に売上高60億円、ROE15%以上を目標とする事業拡大
乖離直近売上26億円(4年前20億円)に対し、目標達成には約2.3倍の成長が必要。ROEは62.3%と極めて高いが、これは自己資本が48億円と相対的に少ないため、利益の絶対額拡大が先行する必要がある。
人的資本経営の推進と研究開発体制の強化
不明平均年収695万円はIT業界水準だが、課題として「人材の確保と育成」を認識しており、競争優位を維持するための投資が十分か疑問が残る。