矢作建設工業株式会社(1870)
業績推移
詳細データ
事業プロファイル
人的資本
直近の外部環境への対応
競合・類似企業
競合・類似企業
AI事業分析
成長の質
★★★★★
売上は前年比17.4%増と好調だが、営業利益率は7.9%から6.2%へ低下。コスト増を価格転嫁できず、成長の質(利益伴走性)は低下している。
財務健全性
★★★★★
営業CFが純利益の-305%(-172億円)と大幅なマイナスに転じ、利益の質が極めて低い・自己資本比率47.7%は健全だが、営業CFの悪化により内部留保の蓄積が阻害されるリスク
経営品質
★★★★★
成長戦略は掲げているが、利益率低下と営業CFの悪化という財務結果から、コスト管理や収益構造の改善実行力に課題が残る。
競争優位(モート)
複合持続性:中
長年の実績と地域連携による信頼は強みだが、建設業界は参入障壁が比較的低く、コスト競争や人手不足により優位性が維持されにくい構造。
✦ 主要な強み
- 直近5期で売上高が1,066億円から1,407億円へ拡大し、CAGR7.2%で着実に成長している
- 自己資本比率47.7%を維持し、財務基盤は比較的安定している
- 純利益が33億円から56億円へ増加し、規模拡大に伴い利益額自体は拡大傾向にある
⚠ 主要な懸念
- 営業CFが-172億円と大幅なマイナスに転じ、利益の現金化能力が著しく低下している
- 営業利益率が7.9%から6.2%へ低下しており、売上増に対する利益貢献度が弱まっている
- 人手不足とコスト上昇により、収益性が圧迫される構造的問題が顕在化している
▼ 構造的リスク
- 建設業界特有の人手不足が深刻化しており、労働生産性の向上が収益性を左右する構造的ボトルネックとなっている
- 原材料費や人件費の上昇を顧客へ転嫁できない場合、利益率が恒常的に低下するリスクが高い
- 人口減少に伴う建設需要の減少が長期的な成長の天井となる可能性
↗ 改善条件
- 高単価な維持管理サービスや新規分野へのシフトにより、付加価値を高め、利益率を6.5%以上に回復させること
- デジタルトランスフォーメーション(DX)や自動化の導入により、人手不足下でも生産性を向上させること
- 発注者との価格交渉力を強化し、コスト上昇分を適正に転嫁できる契約体制を構築すること
経営姿勢
責任転嫁傾向:中程度
コスト上昇や人手不足を主要リスクとして列挙しているが、価格転嫁の具体策や生産性向上の内部対策への言及が薄く、外部環境への依存度が高い。
言行一致チェック
課題解決&価値創造型企業への転換と既存事業の深化
乖離売上は17.4%増だが、営業利益率は低下(7.9%→6.2%)し、営業CFは-172億円と悪化。収益性の向上には至っていない。
人材を重視し、平均年収809万円で競争力を維持
一致平均年収は公表されているが、人手不足が課題として認識されており、利益率低下とCF悪化が人材確保コスト増の影響を示唆。