大成建設株式会社(1801)
業績推移
詳細データ
事業プロファイル
人的資本
直近の外部環境への対応
競合・類似企業
競合・類似企業
AI事業分析
成長の質
★★★★★
売上高は前年比22.1%増と急拡大し、4年CAGRも9.8%と堅調。営業利益率も1.5%から5.6%へ劇的に改善しており、規模の経済と収益性向上の両面で成長の質は高い。
財務健全性
★★★★★
営業CFが純利益に対して-11%(-138億円)と悪化し、利益のキャッシュ化が滞っている・自己資本比率が37.1%と業界平均水準だが、直近で9610億円から9007億円へ減少傾向
経営品質
★★★★★
収益性改善という明確な成果を上げているが、キャッシュフローの悪化や投資CFの不安定さ、リスク要因の羅列傾向から、実行力と誠実さには改善の余地がある。
競争優位(モート)
複合(独自技術・ネットワーク効果・ブランド)持続性:中
大手ゼネコンとしてのブランドと技術力、大規模プロジェクトの受注実績が優位性を支えるが、業界全体で競争が激化しており、参入障壁は高いものの維持には継続的な投資が必要。
✦ 主要な強み
- 売上高2兆1542億円、営業利益率5.6%と規模と収益性の両面でトップクラスの実績
- 4年間の売上CAGRが9.8%と、市場環境に関わらず安定的な成長軌道を描いている
- 純利益が前年比3倍超(403億→1238億)と、コスト管理や採算性改善の成果が明確
⚠ 主要な懸念
- 営業CFが-138億円と赤字化しており、純利益1238億円に対するCF品質が-11%と極めて低い
- 自己資本が前年比600億円以上減少し、財務レバレッジが上昇するリスクがある
- 営業利益率の急回復(1.5%→5.6%)が、一時的な要因によるものか持続性のある構造変化か不明
▼ 構造的リスク
- 建設業界特有の「受注から現金回収までの長期タイムラグ」により、利益計上とキャッシュフローの乖離が恒常化するリスク
- 大手ゼネコン間での価格競争激化により、高収益体制を維持するためのコスト削減圧力が継続する構造
- 熟練技術者の高齢化と若手人材不足が、大規模プロジェクトの遂行能力を制約する人的資本の構造的欠陥
↗ 改善条件
- 受注残高の消化と回収期間の短縮が実現し、営業CFが純利益を上回る水準(+10%以上)に回復すること
- デジタル技術や環境技術への投資が、生産性向上や高付加価値案件の獲得に直結し、営業利益率を5%台で定着させること
- 人材確保・育成施策が成果を上げ、プロジェクトの遅延リスクが低下し、受注残高の回転率が改善すること
経営姿勢
責任転嫁傾向:中程度
リスク要因として「競争激化」「法規制」「人材不足」を列挙しており、これらは業界共通の課題だが、具体的な内部改善策や自社の対応実績に関する言及が限定的。
言行一致チェック
成長投資を強化し、環境・デジタル技術への投資を推進
乖離投資CFが直近で+105億円(黒字化)だが、1期前は-1387億円と巨額の投資を行っており、投資ペースは安定しているが直近の投資規模は縮小傾向
人的資本投資を重視し、平均年収向上を目指す
不明平均年収1058万円と高水準を維持しているが、直近5期間の推移データが不足しており、継続的な上昇トレンドの裏付けが数値上不明
収益性改善(営業利益率向上)
一致営業利益率が1.5%から5.6%へ大幅改善し、純利益も403億円から1238億円へ3倍超に増加