株式会社キングジム(7962)
業績推移
詳細データ
事業プロファイル
人的資本
直近の外部環境への対応
競合・類似企業
競合・類似企業
AI事業分析
成長の質
★★★★★
売上高は横ばい(+0.2%)で、新事業への転換が追いついていない。利益は回復したが、成長の質は低く、有機的な拡大には至っていない。
財務健全性
★★★★★
営業利益率が1.4%と極めて低く、収益の安定性に懸念・純利益が過去5期で最大20億円から4億円へ急減(-80%)
経営品質
★★★★★
財務指標は健全だが、経営陣の掲げる成長戦略と実際の売上・利益成長の乖離が顕著。収益構造の転換が急務であるにも関わらず、数値上の成果が伴っていない。
競争優位(モート)
独自技術・ブランド持続性:中
キングジムのブランド力と独自技術は強みだが、ペーパーレス化という構造的な逆風により、従来のコア事業の優位性は徐々に低下している。
✦ 主要な強み
- 自己資本比率67.7%と極めて高い財務健全性
- 営業CF/純利益が346%と、利益の質(キャッシュコンバージョン)が極めて高い
- 平均年収624万円と、業界平均水準を凌駕する人材確保力
⚠ 主要な懸念
- 営業利益率が1.4%と低く、価格競争力やコスト構造に課題
- 純利益が過去5期で20億円から4億円へ急減し、収益基盤が不安定化
- 売上高が4年間で363億円から396億円と僅かな成長しか見られない
▼ 構造的リスク
- コア事業であるファイル市場の縮小(ペーパーレス化)が収益を直撃
- BtoC中心のビジネスモデルにおいて、デジタルシフトへの対応が遅れると競争力が失われる
- 単一製品(ファイル)への依存度が高く、多角化が追いつかない構造
↗ 改善条件
- デザイン×デジタルを活用した新サービスが、従来の文具売上を補う規模に成長すること
- 海外事業が国内の縮小分を上回る成長率で拡大し、売上全体を押し上げること
- 高付加価値商品へのシフトにより、営業利益率を5%以上へ引き上げること
経営姿勢
責任転嫁傾向:中程度
リスク要因として「DXによるペーパーレス化」を挙げているが、これは業界全体の構造的変化であり、自社の事業ポートフォリオ転換の遅れを外部環境のせいにする傾向が見られる。
言行一致チェック
EC事業の強化、デザイン×デジタルを活用した新サービス展開により収益を拡大
乖離売上高は396億円で前年比+0.2%のほぼ横ばい。新事業による収益拡大は数値に反映されていない。
既存ビジネスの強化、海外事業の強化を推進
乖離売上成長率(CAGR 4年:+2.2%)は低水準。海外強化の成果は限定的。