旭化成株式会社(3407)
業績推移
詳細データ
事業プロファイル
人的資本
直近の外部環境への対応
競合・類似企業
競合・類似企業
AI事業分析
成長の質
★★★★★
売上CAGR 9.6%と堅調な成長を遂げているが、純利益が過去に赤字を計上した経緯があり、利益成長の安定性にはまだ改善の余地がある。
財務健全性
★★★★★
直近5期で純利益が-919億円(2期前)の赤字を計上しており、収益のボラティリティが高い。・投資CFが-3812億円と過去最大規模で拡大しており、キャッシュフローの圧迫要因となっている。
経営品質
★★★★★
利益率改善とCFの質は評価できるが、目標達成までの道筋と外部要因への依存度が高い点から、実行力と誠実さには改善の余地がある。
競争優位(モート)
独自技術/複合持続性:中
100年の歴史に裏打ちされた技術力と高付加価値製品ポートフォリオが優位性を支えるが、グローバル競争激化により維持には継続的なR&D投資が不可欠。
✦ 主要な強み
- 営業CF/純利益が223%と極めて高く、利益のキャッシュ化能力が優れている。
- 自己資本比率が47.7%と財務基盤が堅固で、外部環境変化に対する耐性が高い。
- 売上高CAGRが4年間で9.6%と、マテリアル・住宅・ヘルスケアの多角化により安定した成長を続けている。
⚠ 主要な懸念
- 直近5期で純利益が-919億円(2期前)の赤字を記録しており、収益の安定性に課題がある。
- 投資CFが-3812億円と過去最大規模で拡大しており、成長投資がキャッシュフローに与える負荷が大きい。
- 営業利益率が7.0%と改善傾向にあるものの、2030年目標(3,800億円)達成にはさらなる拡大が必要。
▼ 構造的リスク
- グローバル化学メーカーとしての競争激化により、価格競争力とシェア維持が収益を左右する構造。
- 原材料価格の変動と供給不安が、コスト構造の安定性を脅かす構造的な脆弱性を有する。
- 環境規制の強化が事業継続コストを増大させ、収益性を圧迫するリスクが常態化している。
↗ 改善条件
- 原材料価格の安定化と為替変動の収束により、コスト構造の改善と収益性の向上が見込まれる。
- 高付加価値製品の販売拡大と生産性向上施策の定着により、営業利益率が目標水準に達すればROEの改善が見込まれる。
- 投資CFの効率化とキャッシュフローの最適化により、財務健全性を維持しつつ成長投資を継続できる環境が整えば、中長期的な企業価値向上が見込まれる。
経営姿勢
責任転嫁傾向:高い(外部責任転嫁)
リスク要因として「為替」「原材料」「環境規制」など外部要因を羅列しており、内部の生産性向上やコスト構造改革への具体的な言及が相対的に薄い。
言行一致チェック
2030年までに営業利益3,800億円、ROE12%以上を目指す構造転換と生産性向上
一致直近の営業利益は2,119億円(利益率7.0%)、ROEは7.3%。目標達成に向けた加速は必要だが、直近の利益率改善(5.1%→7.0%)は前進を示唆。
高付加価値製品による収益確保と持続可能な社会への貢献
一致営業CF/純利益が223%と極めて高い水準で、利益の質は良好。ただし、投資CFの大幅なマイナスは成長投資の強化を示す一方で、短期的な資金繰りへの負荷となっている。