株式会社クラレ(3405)
業績推移
詳細データ
事業プロファイル
人的資本
直近の外部環境への対応
競合・類似企業
競合・類似企業
AI事業分析
成長の質
★★★★★
4年CAGR11.2%と堅調な成長を遂げ、直近売上も+5.9%増。営業利益率も9.7%から10.3%へ改善しており、収益性の伴った成長が確認できる。
財務健全性
★★★★★
純利益が直近期に前年比25%減(424億→317億)と急減・営業CF/純利益比が436%と異常に高く、利益のキャッシュ化は高いが利益水準自体の低下が懸念
経営品質
★★★★★
売上と投資は拡大しているが、直近の利益急減に対し、外部要因への言及が目立つ。収益性改善への具体的な内部対策の明示が課題。
競争優位(モート)
独自技術・複合持続性:中
高機能性材料の独自技術と多様な産業展開により一定の優位性を有するが、原材料価格変動や競合他社の技術革新に対する脆弱性も抱える。
✦ 主要な強み
- 営業CFが純利益を大幅に上回る(436%)など、極めて高いキャッシュコンバージョン能力
- 自己資本比率60.5%と財務基盤が堅固で、資金調達リスクが低い
- 4年間の売上CAGRが11.2%と、化学業界において高い成長持続性を示している
⚠ 主要な懸念
- 直近期の純利益が前年比25%減(424億→317億)と急減しており、収益性の安定性に懸念
- 営業利益率が10.3%と、原材料高騰などの外部環境に敏感な構造となっている
- ROEが4.3%と、自己資本効率の観点では業界平均を下回る水準
▼ 構造的リスク
- 原材料価格の変動が収益性に直結する構造であり、価格転嫁のタイミングに遅れが生じやすい
- 高機能材料市場における競合他社の技術革新や価格競争によるマージン圧迫リスク
- グローバル展開に伴う為替変動リスクが、営業利益の安定性を阻害する要因となっている
↗ 改善条件
- 原材料価格の安定化、または製品価格への円滑な転嫁が実現されれば、利益率の回復が見込まれる
- 高付加価値製品の売上比率向上(ポートフォリオ高度化)が達成されれば、ROEの改善が見込まれる
- 為替変動リスクをヘッジする体制強化や、海外生産拠点の最適化が実現されれば、収益安定性が向上する
経営姿勢
責任転嫁傾向:中程度
リスク要因として「為替」「原材料」を頻繁に言及しているが、利益率低下の内部要因(コスト構造や製品ミックス)への言及が相対的に薄い。
言行一致チェック
成長・拡大事業の強化と事業ポートフォリオの高度化
一致売上高は5期連続で増加(5418億→8269億)、投資CFも拡大(-640億→-760億)しており、成長投資は実行されている。
サステナビリティへの対応とイノベーション創出
乖離純利益が直近期に大幅に減少(前年比-25%)しており、収益性の向上という点では課題が残る。