田岡化学工業株式会社(4113)
業績推移
詳細データ
事業プロファイル
人的資本
直近の外部環境への対応
競合・類似企業
競合・類似企業
AI事業分析
成長の質
★★★★★
売上CAGRが-1.7%と4年間で縮小傾向にあり、直近の+4.9%成長は回復の兆候ではあるが、長期的な有機的成長の質は低い。
財務健全性
★★★★★
自己資本比率60.8%と財務基盤は堅牢・営業CF/純利益が296%とキャッシュフローの質は極めて高い
経営品質
★★★★★
財務体質は良好だが、経営目標と実績の乖離が顕著。CF品質は高いものの、成長投資へのコミットメントが目標と整合していない。
競争優位(モート)
独自技術/複合持続性:中
有機合成技術と受託製造体制は強みだが、化学業界は参入障壁が比較的低く、競合他社との差別化が容易ではないため中程度の持続性。
✦ 主要な強み
- 自己資本比率60.8%と極めて低い負債依存度
- 営業CF/純利益が296%と利益のキャッシュ化能力が突出
- 直近の営業利益率が3.8%から6.3%へ改善し収益性回復の兆し
⚠ 主要な懸念
- 売上高が4年前の321億円から直近299億円へ縮小(CAGR -1.7%)
- 営業利益率が6.3%と業界平均水準と比較して依然として低水準
- 純利益が26億円から15億円へ半減しており、利益の安定性に欠ける
▼ 構造的リスク
- BtoB受託製造モデルであり、顧客の製品ライフサイクル(特にスマホ)に収益が直結する構造リスク
- 有機合成技術の陳腐化リスクに対し、特許や独占的な技術的優位性が明確に示されていない
- 原材料価格変動リスクを価格転嫁で吸収できるか不透明なコスト構造
↗ 改善条件
- 新製品開発の早期事業化により、既存事業の縮小分を上回る新規売上創出が実現すること
- 原材料高騰局面での価格転嫁率向上、または生産プロセスのDXによる原価率改善が達成されること
- 海外事業拡大が具体化し、国内市場の縮小トレンドを逆転させること
経営姿勢
責任転嫁傾向:中程度
リスク要因として「為替」「原材料」「競争激化」を列挙しているが、内部の収益性改善策(原価率低下など)への言及が薄く、外部環境への依存度が高い印象。
言行一致チェック
中期経営計画「TCG as one2027」で売上500億円、営業利益40億円を達成
乖離直近売上299億円(目標の60%)、営業利益19億円(目標の47.5%)にとどまり、現状のペースでは達成困難
研究開発強化による新製品創出
不明投資CFが-14億円と過去5期平均(-22億円)より抑制されており、積極的な設備・研究投資の兆候は不明確