UTグループ株式会社(2146)
業績推移
詳細データ
事業プロファイル
人的資本
直近の外部環境への対応
競合・類似企業
競合・類似企業
AI事業分析
成長の質
★★★★★
売上高は4年CAGR14.0%で堅調に拡大し、直近も16.6%増と成長加速。ただし、営業利益率は5.6%から4.1%へ低下しており、成長の質(収益性)は後退している。
財務健全性
★★★★★
営業利益率の低下(5.6%→4.1%)・営業CF/純利益比率の低下(63%)
経営品質
★★★★★
成長戦略は実行されているが、利益率の悪化というコスト構造の課題に対し、明確な改善策を示せていない点で実行力に疑問が残る。
競争優位(モート)
ネットワーク効果持続性:中
「はたらく人」と「企業」双方へのプラットフォーム戦略によりマッチング効率を高めるが、業界全体で参入障壁が低く、価格競争に晒されやすい構造。
✦ 主要な強み
- 直近5期で売上高が1151億円から1947億円へ約1.7倍に拡大し、高い成長軌道にある
- 自己資本比率54.7%と財務基盤が極めて健全で、ROE26.0%と高い資本効率を維持
- 多様なセグメント(モーター・エナジー、セミコンダクター等)を展開し、特定産業への依存リスクを分散
⚠ 主要な懸念
- 売上成長率16.6%に対し営業利益率が5.6%から4.1%へ低下しており、収益性の悪化が顕著
- 営業CF/純利益比率が63%と100%を割っており、利益のキャッシュ化効率に改善の余地がある
- 平均年収513万円という数値のみで、他社との比較やインフレ対応としての妥当性が不明確
▼ 構造的リスク
- 人材派遣業界特有の価格競争激化により、売上拡大が利益拡大に直結しにくい構造
- 少子高齢化による労働力不足が恒常化しており、採用コスト増や供給制約が収益を圧迫するリスク
- 顧客企業の生産調整(景気変動)に依存するビジネスモデル上、需要の急減による収益急落のリスク
↗ 改善条件
- 価格競争を回避できる高付加価値サービス(専門職特化等)の比率向上が実現すれば、営業利益率の改善が見込まれる
- 離職率低下とエンゲージメント向上による採用コスト削減が実現すれば、収益性の改善が見込まれる
- 景気変動に依存しない安定した受注基盤(長期契約等)の構築が実現すれば、キャッシュフローの安定化が見込まれる
経営姿勢
責任転嫁傾向:中程度
課題として「景気変動」「外部要因」を列挙する一方で、利益率低下の内部要因(価格競争への対応策など)への具体的な言及が不足している。
言行一致チェック
人的資本投資を通じた長期的なパートナーシップ構築と事業成長基盤の構築
乖離平均年収513万円(直近)だが、営業利益率が売上成長に追従せず低下。収益性の悪化が人材投資の対価として適切に機能しているか不明。
景気変動の影響を受けにくい事業基盤の構築
乖離営業CFが直近57億円と前年比で減少傾向にあり、景気敏感な派遣事業の特性上、安定したキャッシュフロー創出に課題が残る。